2019年7月 2日

日常会話と弓道用語(手の内)

  今から1万年前の新石器時代には、すでに弓矢を武器として使用していたことが分かっています。それだけ、弓と長く付き合ってきたためでしょうか、我々の日常生活の中で、弓道用語に語源をもつことばが沢山存在しております。普段何気なく使っている「こんなハズはない」のハズも、弦(つる)に矢をつがえる際に、弦にあたる部分に矢が外れないよう窪みがつけられていますが、その部分を「筈(はず)」といいこれが語源だとされています。
  折角武道館に勤務しているので、何か武道をと考え、弓道を習うようにしました。武道館の弓道教室は、初級から中級教室へと続けて習うことができますので、中級まで終えると何とか様になって、的の近くまで矢を射るとこができるようになりました。
  しかしここで私を悩ませているのは、矢を放った後ときどき、弦で弓を持つ左手の手首の少し上内側を打ってしまい、とても痛い上に痣まで作ってしまいます。これは弓道の正しい姿勢ができていないのはもちろんのこと、弓道の技の一つ「手の内(てのうち)」が正しくできていないからなのです。この手の内が曲者で中々うまくできず、まさしく日常会話にも出てくる「てのうちが読めない」状態なのです。弓道教本や講師の先生から弓の握り方を教わっていますが、これがなかなかできないのです。手の内が正しくできていれば、「弓返り(ゆがえり)」という矢を放った反動で弓を持つ左手の中で弓が1回転する(はず())・・ので左手は打たないですむのですが・・・。
  折角始めた弓道なので、しっかり手の内のコツをつかんで、早く左手の痣とおさらばするよう頑張ります。

H.S

2019年6月 4日

武道教室にも「少子化」の影響が

  神奈川県立武道館では年間を通して武道教室を開催しています。内容としては、まず小学生通年の柔道、剣道、空手道の3種目、中学生以上・一般では柔道、剣道、弓道、居合道、なぎなた、合気道、太極拳の6種目を開催しています。受講者数は毎年650名規模で推移していますが、ここ数年小学生の減少が課題となっています。
  過去の実績を振り返ると、平成20年は200名もいましたが年々減少し、昨年度は92名ということで、この10年で半減という結果になりました。正にこの国の課題となっている「少子化」がそのまま現れたと考えています。このような状況から、各連盟や学校関係においても参加者の減少のため大会運営で苦労しているという話を耳にします。武道館としても対策の一つとして、スポーツ月間での体験教室や、2月に臨時開館し「小学生武道体験教室」を開催するなど、情報発信をしているところです。
  一方で、受講者の構成から別の現象も見えてきます。昨年度の第3期と第4期の8教室の内訳ですが、人数は合計273名ですが内70%が女性で占めていて、この傾向は定着しています。ちなみに平均年齢は48.6歳、最高齢は86歳ということで、ここからは開催種目の特性が現れていることがわかります。

  さて、来年はいよいよ東京オリンピック、パラリンピックが開催されます。武道では日本武道館で柔道と空手道が行われる予定です。年齢がわかりますが、私は小学6年生のときに東京オリンピックの柔道を見て大変感動し、すでに始めていた柔道に対しさらに打ち込んだことを思い出します。来年の大会により子供たちが武道に興味をもってくれることを期待したいものです。

H.K

2019年5月 1日

気分一新

「平成最後」の桜も散り、武道館周辺は木々の新芽が青々と芽吹き、晴れた日は緑がまぶしいくらいです。
去る4月1日新しい元号は「令和」であると発表されました。そして5月1日からはいよいよ「令和」の時代の始まりです。「令和」は人々が心を寄せ合う中で素晴らしい文化が育つ。そして平成の名曲「世界に一つだけの花」の歌詞のように国民がそれぞれの花を咲かせたいとの意味が込められていると聞きます。
さて平成の終わりから令和の初めにかけて、今年限りのゴールデンウィーク10連休が始まっています。旅行や行楽地に出かけるかたもたくさんいらっしゃると思います。天候はあいにくハッキリしない日が続きそうですが、それぞれに楽しんで下さいね!

当武道館ではゴールデンウィーク中もいろいろな大会行事が開催されています。武道館を訪れて、その日催されている武道を見学するのも行楽の選択肢のひとつとしていかがでしょうか?武道にあまり関心のないかたも、もしかしたらハマるかも・・・・⁉

新しい元号で気分一新。
新しいことを始めるきっかけとして第二期武道教室をお勧めします。種目は初級弓道・中級弓道・なぎなた・居合道です。教室の開講は7月からですが、お申し込みは5月1日から始まっております。(6月15日締め切り)興味のある方、是非ご検討ください。

※詳細は武道館ホームページをご覧ください。 
                                                          Y.F

2019年4月11日

武道教室も新学期

今年は春になっても冬の寒さが残っていたお陰で、桜を長く楽しむことができました。桜と新入学のお子様をカメラに収める親御さんを篠原池の辺りでも見かけました。
大人になって何十年にもなるのですが、この季節になると新学期の緊張感を想い出して、胃が痛くなります。初日はクラス替え発表で一喜一憂。担任を見て一喜一憂。体育科の先生が担任の時は校則に厳しく、少し髪の毛を巻いて登校したら水道水で落としてパーマで無い事を確認されて驚いた事がありました。その頃、浮ついていた私を見抜いて心配して厳しくしたのではないかと今となっては感謝です。

4月第2週より小学生武道教室が開講しています。定員に余裕がありますので今からのお申込みでもOKです。ご応募お待ちしています。剣道は小学生1・2年生18日㈭、小学生3~6年生19日㈮開講です。他に柔道、空手道もございます。全30回/年間で、8月はお休みです。
中学校では武道が必修科目となります。小学生のうちから武道になじんでみてはいかがでしょうか。                                                 
                                                                                                                         S.M

2019年3月 6日

15年來の付き合いの「心房細動」

  私と不整脈の一つである「心房細動」との付き合いが始まったのは、2005年秋。定期健診結果の心電図の所見欄にその見慣れない名前が載り、「循環器の専門医を受診してください」とありました。その時、定期健診で見つかった患者さんだけでも約70万人いたと考えられています。私は動悸や息切れなどといった自覚症状はまったく無く、その後の定期健診では「期外収縮」と記載され、不整脈の一つではあるが「心房細動」よりは重くはないだろうという気持ちもあり、診療も受けていませんでした。「心房細動」の症状も時々起こる発作性のものであったと思います。
  2008年秋、今度は尿管結石を発症し、その痛さに恐れをなしたことや再び定期健診で「心房細動」と書かれたこともあり、初めて診療を受けました。それからの約4年間は、定期的に心電図やいわゆる血液サラサラ薬で様子を見ていましたが、相変わらず自覚症状も無かったことや、自分自身の「心房細動」の治療に向き合う気持ちや医師との疎通を欠いていたこともあり、自然とまた病院から足が遠のくようになっていきました。
  2014年に定期健診先を変えた際に、面談した医師から「このままなにもしないままではいけない」とのお話を聞き、2015年初めより診療を再開しました。初めの頃は心電図観測、血液サラサラ薬治療が主体でしたが、徐々に自分の中でいつまで同じことをやってどうするのか、本格的に治療しようという気持ちが遅まきながら出てきました。その時には症状も「慢性心房細動」の状態になっており、階段上りでも息切れを感じるようになっていました。
  2018年暮にカテーテル検査を受け、今年に入り新たに紹介された病院で電気的除細動治療(いわゆる電気ショック)を受けました。治療後は不整脈も改善し、息切れも少し良くなったかなと思っていましたが、今、また不整脈が出ているようです。少し様子を見て、「心房細動」が再発していれば、次の治療に移るつもりです。今にして思えばもっと早く真剣に治療に向き合うべきだったと反省しています。ボ~っと生きていてはいけないですね。
  この「心房細動」は、加齢とともに起こりやすく、2030年頃には100万人を突破すると考えられているようです。まだまだ元気で走りたいし、血のかたまり(血栓)によって脳梗塞とかになりたくないですからね。みなさんも頭の隅に留めていただければ幸いです。                             
                                                                                                                            M.N

2019年2月 6日

懲りずにチャレンジ その後

  東京オリンピックが近づく中、昨年4月、無謀にも十数年ぶりにNHK英語講座にチャレンジし、過去十数回に及ぶ途中での挫折の歴史を塗り替えよう決意したことは、昨年6月の本ブログに書いたところです。
  さて、今度こそは挫折せずに続いているのでしょうか?
  実は、挫折せずに続いているんです。事前の予想では(ん?・・・期待かな?)ここまで続いていたら、ペラペラ喋れる筈だったのですが・・・そこまでのレベルまでにはまだちょっと遠くて・・・70の手習いにとっての一番の壁は、記憶力の低下。あと10歳若ければ・・・If I were 10 younger than now, I could speak English fluently. この英文、OK?

  私が中心に据えて勉強しているのは「ラジオ英会話」で、サブタイトル「ハートでつかめ!英語の極意」が示すように、必ず声に出して練習すること、そして状況を思い描き心を込めて練習すること、をとても重視しています。心を込めて、声に出して何度も練習しているのに、残念ながら記憶力の低下にはなかなか抗い難く、脳内に定着してくれません。でも、何度も何度も繰り返すうちに、少こ~しずつですが確実に例文パターンが記憶されひょいと出てくるようにもなってきているような・・・ここに希望を繋いで最後まで続けるつもりです。
  こんな訳で、挫折続きだったNHK語学講座の通年継続受講へのチャレンジは、ほぼ達成できそうです。いや、ここまで来たらもう達成です。

  武道に限らず何かを習うことは、人にとって大切な時間の過ごし方ですよね。思うようにできずに悩みもがくこともあれば、難しかったことがやっとできるようになった時の喜びもある、この起伏のある稽古の道が人生に彩を添えてくれているばかりか、健康にも認知症対策?にも、きっといい筈だと信じて続けて行こうと思っています。

K.Y.

 

2019年1月 4日

型があるから型破り、型がなければ形無し

  新年明けましておめでとうございます。平成の最後の新年を無事に迎えられましたことは皆様方のご支援・ご協力の賜物と感謝申し上げます。

  さて、武道・茶道・芸術などにおける修業の理想的なプロセスを3段階で示した「守破離(しゅはり)」という言葉があります。「守」は、師や流派の教え、型などを忠実に守り確実に身につける段階。次にそれを「破」る時期、良いものを取り入れ、自分に合った型をつくることにより既存の型を「破る」段階です。そして最後は師や流派から「離」れて自分なりの独自の表現をする時期がやってきます。新しいものを生み出し確立させていく段階です。
  重要なのは基本を疎かにしてはならないということ。表題の言葉は十八代目中村勘三郎の座右の銘でもあり、最近知って好きな言葉なのですが基本の型を会得せずいきなり個性や独創性を出すのは「形無し」であるというわけです。偉大な画家ピカソがデッサン力、構図力ともに驚異的な技巧であったことでも知られていますよね。
  この「守破離」の考え方、茶道、武道、芸術だけでなく、他のスポーツ、仕事、勉強あらゆる人生の場面において当てはめることができると思います。

  新年となり、また平成の世も残りわずか、大きな節目を迎え新たな気持ちで何かを始めようとする時には、カッコ良く型破りな個性目指して、まずは基本百篇(⁉)教えを忠実に守り、確実に身に付ける精神を忘れずにいたいものです。                                                                                                                                                                                                                  MK

2018年12月 7日

エルニーニョ現象で暖冬を望む!

  イチョウの葉の黄色い絨毯が公園に色を添える季節になりました。一年間早いもので、カレンダーも最後の1枚です。歳を重ねると一日・一週間・一ヶ月・一年が加速度的に早くなると言いますが、まさに実感している今日この頃です。
  酷暑の夏、エアコンの故障で34℃の事務所で仕事をしていたのが、もう暖房を入れている次第です。(故障では皆様にご迷惑をお掛けしましたことお詫び申し上げます。)
  「武道館の夏は日本一暑く、冬は日本一寒い」と耳にします。日本一はうそでしょうけど、その通りだと思います。窓を全閉すれば柔道場・剣道場・小道場は外気を遮断できますが、それができない半屋外の弓道場利用者様からの声が多いです。弓道場の射場はどこの道場でも半屋外で同条件(北向、南向の差はありますが)だと思います。しかし、ビルのなかに設置されている道場は廊下・ロビ-(広間)などの共用部分は外気が遮断されていて(あるいは冷暖房がきいていて)凌ぎやすいです。武道館では玄関からしてオ-プンになっていることもあり、外気を遮断できません。従いまして唯一ロビ-に設置してあるエアコンも十分な役目を果たしていません。
  弓道場観客席(上部)の端から端まで設置されている通気口を冬に向けて外気の流入を防ぐためにプラ板で塞ぎました。(少しでも防寒できるように努力はしているのですが…)

  「心頭滅却すれば火もまた涼し」と言われるように心気を充実させ、寒暖に打ち勝つ強い精神力・体力を養い、大会や審査にそのメンタルを生かすようにする。
  …というような気構えで暑さ・寒さを利用するのは如何でしょうか?

  一年間ご支援・ご協力感謝申し上げます。引き続き来年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

                                                        〈メンタルと暑さ・寒さに超弱い M.S〉

2018年11月 1日

今日は何の記念日?

  今年は台風被害が各地で発生し、先月24号台風では、当武道館も弓道場の屋根瓦が落下してしまいました。幸いけが人はありませんでしたが、皆さんのところではいかがでしたか。被災された方には慎んでお見舞い申し上げます。

  さて話は変わりますが、11月の第3木曜日といえば、ご存知ボジョレーヌーボーの解禁日です。フランスのブルゴーニュ地方ボジョレー地区で、その年に収穫されたブドウで作られるワインです。日本は世界で一番早く解禁日を迎えることから話題となり、バブル期には近くの酒屋さんが、会社に事前注文を取付けに来るほど人気がありました。ところで、その他にも、今日の記念日をネット検索すると、毎日何かしらの記念日となっていることに驚くばかりです。11月の記念日を、語呂合わせや見た目からいくつか紹介してみましょう。
  11/3は「いいみっか」から「みかんの日」、11/9は数字を見たままで「119番の日」、11/10は「いいトイレ」、11/18は「十一」と「十八」を組み合わせて「土木の日」、11/29は「いいふく」で「いい服の日」それぞれの業界・団体でこじつけでもいいから記念日を設けてPRしようとしていることがなんと多いことか。毎日今日が何の日か考えないでボーっと生きていると「ボーっと生きてんじゃねえよ!」とチコちゃんに叱られてしまいそうです。

  只今来年1月開講の第4期武道(中級弓道、合気道)教室、第3期書道教室の応募を11/1から受け付けております。締め切りは12月15日武道館必着ですので、お申し込みはお早めに。 
                                                                                   H.S.

2018年10月 2日

スポーツと読書と食欲の秋

  あの猛暑、酷暑の8月、残暑の9月をやっと乗り越え、これからは爽やかなスポーツの秋、読書の秋、そして食欲の秋です。

  そして早いもので今年度ももう半分が過ぎました。歳のせいか最近は特に時が経つのを早く感じています。デジタル時代の今は時間を知るのもスマホで済むので、私も今は腕時計をしていません。
  昔、会社の先輩から「俺の一日は目覚まし時計で始まり、目覚まし時計で終わる」という話を聞き、最初はどんな意味か判りませんでしたが、次のような内容でした。
  まず、朝は目覚まし時計のベルを止めて起き、夜目覚ましで終わるのは、目覚まし時計のゼンマイを巻いてから寝るという意味でした。でも今の子供達にはここで「ゼンマイ」の説明が必要かも知れませんね。
  ※ゼンマイ・・・機械式時計の動力で、おもちゃの動力などでも使用されるということで、ひまな時にその精密さから、工芸品とも言われる機械式時計の魅力を探ってみるのもいかがでしょうか。

  さて、今月は県の「スポーツ月間」として各地でイベントが開催されます。
  武道館としては10/14(日)に、午前中は武道体験コーナーで柔道・剣道・合気道・なぎなたの4種目から最大3種目を体験することができます。午後は柔道・剣道・弓道・なぎなた・空手道・合気道・少林寺拳法・短剣道の8種目の体験教室を開催します。
9月で応募は締め切っていますが、空きがあれば継続受付可能ですので、お問い合わせ下さい。 
                                                                                                             H.K

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